王様食パン ぷにゅぷにゅパン
2020.02.21
エキュート立川店でのみ販売していた『王様食パン』。
「日本一“もちもち”のパンが食べたい!」
と、つきたてのお餅のようなパンを目指して誕生したのが高加水の食パン『王様食パン』です。
いよいよ、マルイ店での販売もスタートし、連日完売の人気ぶりな食パンです。
初めて食べたときの衝撃は!
ふにゅふにゅ?しゅわしゅわ?
もはや口溶けがパンじゃない!
まさにお餅のような食感の『王様食パン』。いや、綿飴に近いかも(と、表現すると誇大広告になりそうですが)。でも、ふにゅふにゅが正解なのか、しゅわしゅわが正解なのか……。何かコレ!と、いう表現ができないものかと思いあぐねていました。“しっとり”や“もちもち”だけでは『王様食パン』を伝えきれないなぁと。
そこで発見!
先日キィニョンもご紹介いただいた『新・東京パンガイド』(朝日新聞出版社)で見つけました。
パンラボ主催の池田氏曰く
「パンの進化とともに“ぷにゅぷにゅ”系のパンが増えてきました。噛まずに溶けるので、唾液量が少ないと言われている日本人にぴったりのパンです。」
“ぷにゅぷにゅ”系!
『王様食パン』の食感はまさに“ぷにゅぷにゅ”、なんですよ。
もう少し、池田氏のお言葉を拝借・要約すると、
「秘密は水分量にあります。通常のパンの水分は小麦粉に対して70%前後になると、食感が“ぷにゅぷにゅ”してきます。小麦のでんぷんに強制的に水分を吸わせるので、もちもち感や甘みがアップします。水分を多く入れると、生地が流動的になるので、ミキサーでこねるときに小麦粉にストレスがかかりにくくなります。なので、“ぷにゅぷにゅ”系の多くは小麦の香りも濃厚です。ですが、パン職人にとっては、手に生地がくっつくので成型がむずかしく、技術が問われるパンなのです。」
(池田氏のコメントだけではなく、パンの美味しい情報が折り沢山。ぜひ、こちらもあわせてご覧ください)
おっしゃる通りです!キィニョンの『王様食パン』も、小麦の香りと甘みが強い。乳製品やお砂糖の甘みではなく、自然な小麦と発酵の甘みです。だから、どんどん食べ進められちゃいます。
さすがに、噛まないと食べられませんが(私は喉ごしを楽しむ、と言われる蕎麦やうどんですらきちんと咀嚼する派なので、噛む噛まないは個人差があるのでしょうか?)、パンなのに口溶けが凄い。だから、綿飴。
デメリットといえば、食べ過ぎてしまうことです。
ご飯は何杯も食べられなくても、お餅なら何個でも食べられちゃう!と、いう感覚に似ています。
そして、保湿性が高く、おいしい状態が長持ちする特徴も持ち合わせていますが、水分が多い分、焼成後のカットが困難です。中央部分が重力に負けて沈みがちになります😭
この、“ぷにゅぷにゅ”食感、食べてみないとピーーーンとこないかも、しれません。
完売している事も多い『王様食パン』ですが、高加水パンにご興味のある方はぜひ一度お試しいただきたいです。『王様食パン』で毎日を王様気分でお過ごし頂けたら、嬉しいです。
早く全店で販売をスタートしてくれないかなぁ(完全に消費者目線です)。
※『王様食パン』には、プレーン・レーズン・くるみの3種類をご用意しています。立川店にて全種類、国分寺マルイ店にてプレーンを販売しています。
素材の良さを引き出すため、形状に違いがあります。