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究極のバタートースト番外編

2019.07.02

バターの種類の違いによる味の違いを見分けられるのか?

そもそも、私はそんな敏感な舌を持っているのか?

興味があるような、ないような、やっぱり気になるこのテーマで「勝手に自由研究〜バター編〜」です。

興味はあってもなかなか手が出なかった「グラスフェッドバター」を、とあるスーパーで見つけてしまった事に端を発した今回の番外編です。目にしてしまった以上、買わない訳にいきません。しかも、250gで500円という高価だけれども手の届く価格帯! 買っちゃいますよね。そして、振る舞いますよね〜(笑)

 

グラスフェッドバター」と「発酵バター」

この違い、ご存知でしたか?

つい半年くらいまで、私もバターの違いといえば無塩か有塩かとバターかマーガリンかくらいの知識レベルでした。それが今や「発酵バター」だの「グラスフェッドバター」だのと、高尚なバターにまで手を出すようになり……。研究所さまさまです。

 

さて、通常は穀物を食べて育った牛のミルクを使っているのに対し、「グラスフェッドバター」というのは、牧草飼育牛のミルクを使って作られたバターです。要は放牧によって育ち、牧草のみを食べて育った牛のミルクを使って作られたバターという事です。さらに、ホルモン剤や抗生物質の投与もされていなので、健康的な牛のミルクから作られたバターとも言えるでしょうか。

 

一方、「発酵バター」は製法による違いがあります。

日本で一般的に出回っているバターは発酵されていない「非発酵バター」です。日本でバターが普及した時代には技術が発達して非発酵バターが作られるようになっており、それが定着しました。一方、バター発祥のヨーロッパでは製法技術が未熟だった頃からバターが食べられていました。製造技術が未熟なため製造にも時間がかかり自然と発酵が進んでしうことが頻発。デフォルトで「発酵バター」に慣れ親しんできたのです。そんな歴史からヨーロッパでは製造技術が進んだ現在でも「発酵バター」が好まれているようです。

左の楕円形がオランダ産「発酵バター」です。

右の長方形がニュージーランド産「グラスフェッドバター」です。

色が違いますね。

「グラスフェッドバター」の方が黄色いです。

こちらは、発酵バターで作ったバタートーストです。

 

こちらは、「グラスフェッドバター」で作ったバタートーストです。

「グラスフェッドバター」はレモンイエローです。

 

さて、気になる味の違いですが。

「発酵バター」は焼かない方が断然美味しい。

私の個人的な感想です。

焼いてしまうと独特の風味が薄れてしまうように感じました。消えてしまう訳ではないですが、焼くよりも常温にもどしたバターを生パンにつけて食べる方が断然美味しかった。バタートーストという意味では、通常のバタートーストよりも少しだけ発酵食品独特の爽やかな風味を楽しめるなぁくらいの違いでした。

 

 

「グラスフェッドバター」はサラッとたんぱくな味わい?!

草食な牛さんのミルクから作られたバターだから!と、いう先入観に引っ張られたのか、サラッとした味わいに思えました。しつこくないです。通常バターを少しだけ爽やかにした味わい!?と、いうイメージです。でも、目を閉じて利きバターを試したら正解できるかは自信ないです😭

 

それでも、やれるだけの事はやった!という達成感はあります(笑)

発酵バターの美味しさも、グラスフェッドバターの美味しさも体験できました。

お次はいろいろなご当地バターも食べてみたいなぁ。

なんて、終わりの見えない研究です。

 

とく

 

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究極のバタートーストを作りたい〜後編〜

2019.07.02

新発見! 四方の切り込みは

高ポテンシャルの持ち主です

 

パンの厚さが決まったところで切込みについての比較を行いました。

切込みのないバタートーストも満足のいく味わいでしたが、“おいしい”と称されるバタートーストには切込みが入っているケースが多いので十字に格子、さらに四方に切込みを入れてみました。

例えば、喫茶店なんかで食べるトーストを思い浮かべたとき、厚切りパンに十字や格子の切り込みが入っていることがありますよね。でも、この四方の切り込みをお目にかかったことはありません(笑)。なぜなのかは明白。この切り込み、きれいに入れるのが難しかったです。ナイフをグサッとパンに突き刺して貫通させたのち、四隅手前まで切り込みを入れていきます。内側を抜き落としてしまわないように、注意が必要です。

 

いざ、トースト。

 

焼けたパンに約1.5gづつのバター(6gを4等分にしただけです)を塗り広げます。

ここからは、スピード勝負です。

スピーディにいかないと途中でバターが溶け切ってしまい、全体に塗り広げることができないからです。

 

はい。

完成〜。

 

oh, beautiful

なぜか、英語な見た目です(笑)

 

このね、切込みにバターが染み入っておいしいんだわ。

食パンは焼かないでそのまま食べる派の「自由な研究所」所長は、これが一番おいしい!と、言い張っていました。

小麦の風味がいっちばん際立って、もちもち感もピカイチ〜。っと、力説していましたが、所長の主張もむなしく……(続きは紙面をご覧下さい)

 

総合的に格子カットのバタートーストがおいしい

所長は四方を主張し続けましたが、ここは民主主義に則って多数決です。

確かに四方もおいしいですが、総合力で格子に軍配が上がりました。

1、切込みが入れやすい

2、見た目が美しい

3、バターポケットのジュワッとバターが悶絶級に美味

だからです。

 

 

バターを塗り広げる際はスピード重視なのですが、つい手を止めて見入ってしまう、バターが溶け入る瞬間。

アートです。

ファンタスティックです。

 

 

ツヤツヤです。

こんがり小麦色と艶やかなバターの金色、パンの白肌。

見た目のコントラストと同レベルで食感と風味の違いを楽しめます。

小麦の旨味とバターのコクが相まって、贅沢な一品です。

 

 

 

意外な結末!

先塗りトーストが美味しいわけ

 

あなたが普段作っている「いつものバタートースト」を教えて下さい。

そう聞くと多くの場合、トースト後にバターを塗っているとの結果が得られました。

 

こんな絶景だったり

こんな絶景だったり。

を、眺めることもできます。

 

熱っ!

熱っ!!!!

 

と、言いながらバターを塗り塗り。

バターがたっぷりな部分と届いていないところのコントラストも楽しめて、美味しいような気がしていましたが……。

食べ比べたところ、全員一致でトースト前にバターを塗った方法の法が美味しいことが判明しました。

カメラには収められませんでしたが、食パンの上でプツプツぷつぷつプツぷつと踊るバターも絶景でした。見惚れましたよ。

 

こうして決定した「キィニョン究極のバタートースト」。

 

まだ、あなたにとっての「究極のバタートースト」に出会えていない方は一度お試しくださいね。

 

研究を進めれば進める程、バタートーストの奥深さにハマって行った研究員たち。

各自これからも「バタートースト」を深堀りし続けます(笑)

 

 

黄金の輝き。

黄金色とは正にこのこと!

美しい😭

接写しすぎました。

 

今度は、あなたの「究極のバタートースト」のお話が聞きたいな。

とく

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